2007.04.04
| 今まで使っていたbluetoothのGPS受信機(EMTAC BTGPS)では以下の様な問題や不満点がありました。 1.GPS受信機それ自体にロガーの機能が無くPDA側でログを取るしかなかったので、以下の様な場合にはせっかく取っ たログが消えてしまっていた。 ・迂闊にもPDAとGPS受信機を離してしまい、通信不能にしてしまった場合 ・PDAの電源を誤って切ってしった場合 ・GarmapCEが暴走してしまった場合 2.1秒周期でのデータ収集のみのためトラックデータが膨大な量になり、カシミールで見る時に重たい。 3.深い谷間のような場所では誤差が大きい。(もう少し受信感度が上がって欲しい) 4.連続使用時間が6〜7時間で1日山を歩くには短い。 このような問題や不満点を解決してくれる機種がようやくこの春登場して来たので3年ぶりにGPS受信機を購入することにし ました。 機種選定 当初はTRANSYSTEM社のi−Blue747かi−Blue757を考えていましたが、747はbluetooth 接続が切れるとロガー機能も停止してしまうという仕様(どうしてそのような仕様にしたのでしょうね?)であることが判ったの でパス、757はbluetooth接続に関係なくログを取れるようですが、筐体が山行にはちょっと大きいかな思いこれもパ ス。そんな折りWintec社のWBT−201が少し送れて登場。こちらはbluetooth接続に関係なくログが取れ、か つ、筐体もとても小さい(しかも防水)ということでWBT−201に決定しました。 購入 日本ではGiSupplyで購入出来ますが、アメリカのショップだと半月くらい早く購入出来そうだったのでSemsons で購入。先行予約だと−20ドルだったので送料を入れて104ドルでした。3/16発送で21日に手元に届きました。 外観 大きさはかなり小さく、車のキーレスエントリーをちょっと大きくしたくらい。ザックへキーホルダー的に付けても 違和感は無さそうです。バッテリーの蓋がやや緩く、ちょっとした衝撃で外れそうな感じなので、テープで止めるとか 袋に入れるとかした方が良さそうです。電源スイッチは軽く押すだけのスイッチ。電源オフは長押しが必要ですが、B luetoothの入切は押すだけなので、誤って押さないよう対策が必要なようです。防水についてはUSB端子の 部分がゴムで覆ってあるだけだったりするので期待しないほうが良いようです。 EMTAC BTGPS(左)とWBT−201(右) LEDによる状態表示 GPS LED : 赤色点灯 ・・・ 測位未完了 赤色点滅 ・・・ 測位完了 緑色点灯 ・・・ Track Button押下 Bluetooth LED : 青色消灯 ・・・ Bluetooth off 青色点灯 ・・・ Bluetooth on(未接続状態) 青色点滅 ・・・ Bluetooth on(接続状態) Power LED : 緑色点灯 ・・・ 充電完了(フル充電) 赤色点灯 ・・・ 充電中 赤色点滅 ・・・ バッテリーLOW状態 操作 電源ボタン(Power Button) 電源オフから電源ボタン押下で電源が入り、Bluetoothも入りとなる。もう一度電源ボタン押下で Bluetooth切り。その後は押す毎にBluetoothの入り切りを繰り返す。電源オフは電源ボ タンを長押しする。 トラックボタン(Track Button)(ログ機能が有効の場合のみ。下記設定参照) トラックボタン押下で現在位置のポイントを記録。ただし、自分がマークしたポイントがどれなのかは付属 するソフトウェア Time Machine XのPicture insert for Google Earthウィンドウでログを見ると判りますが(ログデータのSP項)、Personal Track Managerウィンドウで変換したデータにその情報が含まれるわけでもなく、また、ウェイポイントに 変換出来るわけでもないので、あまり意味の無い機能のように思います。トラックボタン長押しで新しいト ラックデータになります。区切り区切りで別のトラックデータにしたい場合に押します。 設定&ログデータ取り出し パソコンとUSB接続し、パソコン側にインストールしたタイムマシーンXという専用ソフトウェアで設定 やログデータの取り出しを行います。 (1)GPS設定 コールドスタート、ワームスタート、ホットスタートが出来ます。 (2)ログ設定 記録方式と閾値を変更出来ます。 ・ロガー機能不使用 ・方角の変化による記録方式 角度、下限速度、上限速度を入力。下限速度〜上限速度範囲内で、指定した角度を越えて方角が変化 した場合に記録します。下限速度を0とした場合は下限は無効になります。 ・速度域により記録する時間間隔を変更する記録方式 下限速度 下限速度〜 低速度域の時間間隔 低速度 低速度〜 中速度域の時間間隔 中速度 中速度〜 高速度域の時間間隔 高速度 高速度〜上限速度域の時間間隔 上限速度 各速度域の時間間隔で記録します。下限速度未満、上限速度越えの場合は記録しません。 ・一定時間間隔で記録する記録方式 時間間隔、下限速度、上限速度を入力。下限速度〜上限速度範囲内の場合、指定した時間間隔で記録し ます。 ・一定距離間隔で記録する記録方式 距離間隔、下限速度、上限速度を入力。下限速度〜上限速度範囲内で、かつ、指定した距離間隔を越え た場合に記録します。 ・指定した距離間隔又は時間間隔を越えた時に条件が合えば記録する記録方式 時間間隔、距離間隔、下限速度、上限速度を入力。下限速度〜上限速度範囲内で、以下の条件が満たさ れた時記録します。 指定した時間間隔を経過した時、指定した距離間隔内だった場合 指定した距離間隔離れた時、指定した時間間隔内だった場合 (3)デバイス設定 ・オートスリープ時間設定 ログ機能使用時・・・BluetoothまたはUSBが指定時間未接続の場合、Bluetooth のみオフになります。 ログ機能不使用時・・BluetoothまたはUSBが指定時間未接続の場合、電源がオフになります。 ・超過速度設定 ログ機能使用時、指定した速度を超えた場合に、そのポイントを記録します。 (4)ログデータの取り出し ReadLogウィンドウでReadLogボタンを押し、ログを読み込ませます。 Personal Track Managerウィンドウで読み込んだログを選択し、各種変換を行い ます。カシミール3Dに読み込ませる場合はConvert to PaPaGoを行い、txtファイ ルに変換します。 PDAの設定 EMTAC BTGPSと同じようにPDA+GPSその2の(1)を行えばよい。なお、PINコードは0000 です。 山での使用 このところよく通っている熊山@岡山の2ヶ所で使ってみました。 先ずは屏風岩という巨岩の下を通る道。ここは何度か通りましたが、EMTACでは誤差が大きく出る時もあったの で、比較するには良いかと思い通ってみました。条件としては、EMTACにはロガーの機能が無いのでPDAでログ 収集(1秒周期)させ、WBT−201は1秒周期でログ収集させるよう設定しました。そして2つをザックのハーネ スの付け根に付けて歩きました。ルートは林道終点の駐車地から少し林道を戻り、沢沿いの神社に行き、少し戻って沢 を渡り屏風岩の下の山道を行くルートです(帰りはその逆)。行きは最初林道辺りでどちらも大きく外していますが、 これは現在位置を捕捉してから直ぐに歩き出したからかも知れません。神社に寄ってから屏風岩の下を通る辺りはどち らも良くトレース出来ているように思います。帰りはWBT−201の方で神社を往復する辺りの誤差が大きいように 思います。 ![]() 赤色線がルート ![]() 黄色線 : EMTAC BTGPS (上り) 青色線 : WBT−201 (上り) 橙色線 : EMTAC BTGPS (下り) 水色線 : WBT−201 (下り) 次に熊山の西麓、金山へ降りる大谷ルートを歩いてみました。熊山も殆どのルートを歩きましたが、このルートが 最後に残っていたのと、深い谷間のルートと言うことで選んでみました。しかし、歩いてみると沢筋を忠実にトレー スするようなルートではなく、沢から少し離れた場所を歩くルートだったので、沢まで降りる一部分を除いては条件 としてはあまり厳しくないルートだったかも知れません。赤色がEMTACで水色がWBT−201で、WBT−2 01の方が全体的に沢側へ寄ったログになっています。歩いた感じではEMTACの方が実際のルートにより近いよ うに思います。EMTACの方は立ち止まると振れが大きく出る傾向がありますが(図の青矢印)、絶えず移動して いればギザギザにならず綺麗なログになるように思います。 ![]() 赤色線 : EMTAC BTGPS 水色線 : WBT−201 このテスト以外にも、もう何度も山で使用していますが、精度面ではEMTACの方がやや優秀かな、という結 果でした。3年前の機種の方が優秀というのはちょっと不満な結果ですが、それだけEMTACが優秀なのかも知 れません。ファームウェアの変更でこの辺りもう少し改善出来るのであれは改善して欲しいものです。 その他気付いた点 ・GarmapCEと接続して使っていると、いつの間にか接続が切れていることが何度かありました。しかし、 EMTACの時とは違い、接続が切れてもGarmapCEが暴走するようなことは無く、GarmapCE で収集したログデータを失わなくて済みました。 ・電池はBluetooth接続状態で使用し、約11時間くらい持ちました。 ・1回だけてすが、とてつもなく大きく外した経緯度を収集したことがあった。(バグなのかも?) |
